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Project

九州ADC AWARD 2018。

December 29, 2018

K-ADCアワードから九州ADCアワードとして3年振りに開催されました。前回グランプリの副賞(^L^)としまして、今回のビジュアルを担当。それぞれの地域にADC(アートディレクターズクラブ)は存在するのですが、県を跨いで、しかも9県(山口・沖縄を含む)というのは九州ADCのみの特徴です。「九州はひとつ、個性は9つ」9つの県が混ざって九州ADCが成り立つ、というイメージをそのままをメインビジュアルにしました。正方形を9分割して各県を入れたものが基本形、縦横自由に変形させて展開。ポスター、バナー、Tシャツ、サイン・・・いろいろ沢山デザインしました。アワードに関しましても、「馬場水車場様」が出品仕事数643点の上位9名に与えられるベスト9賞を頂きました。久しぶりに一同に並ぶ九州の仕事は壮観。よい一年の締めくくりとなりました。

 

 

 

 

商品プロデュース。

December 25, 2018

ほとんど更新しないまま今年も終わろうとしていることを反省しつつ、いろいろあった2018年を振り返ります。今年は、プレゼンテーションから始まりました。1月9日、ジェイアール西日本フードサービスネット様本社、大阪。内容は4月からスタートする「走る日本市」プロジェクト「鹿児島・熊本」編のラインナップ決定の為です。昨年の9月に中川政七商店の千石様(現社長)よりメールにてご依頼があり、その後弊社までお越しくださり内容のご説明を頂きました。山陽新幹線社内販売のお土産として、熊本・鹿児島の商品の選択・開発からロット、上代・下代の設定までトータルでプロデュースして欲しいとのご依頼でした。通常の仕事よりも実務に近い、大変そうですがとても面白そうなお仕事でしたので即決で受けさせて頂きました。その後、cocosaの中川政七商店へ。千石様からお店・商品のコンセプトや完成に至るまでの経緯を直接お聞きしました。1ケ月ほどをかけてリサーチ、10月に入り、まずは大きい方向性として20ほどの候補と共に大阪へ。ジェイアール西日本フードサービスネット様、JR西日本様と千石様とのキックオフ。今までの商品をお見せ頂きながら、社内販売としての企画性・適性などを吟味、大きい方向性流れが決まりました。大阪でも中川政七商店、遊 中川、日本市の店舗にご同行させて頂き、多くのお話しを聞くことが出来ました。熊本に帰り、本格的に商品のセレクトが始まりました。結果的に価格帯やロットの都合で商品化までは行かないケースもありましたが、天草などにも通い、多くの人と触れ合うことが出来ました。11月下旬にはJR西日本フードサービスネット様、JR西日本とご一緒に候補企業の視察。距離が困難なところには私一人で伺いました。この時期は、南九州あちこち動いていました。そしていよいよ商品・ロット・上代・下代の決定の為に今年始め、大阪へ向かいました。JR西日本フードサービスネット様、JR西日本様と中川政七商店からは中川政七社長(現会長)と千石様。どのようなジャッジをいだだくのか、緊張しましたが、地元愛にあふれたラインナップですね、とありがたい言葉を頂きました。無事に商品&方向性決定。そして4月のスタートに向けて、パッケージのデザインや価格、ロットの調整、広報物のデザイン等、細部を詰めて行き、1、2、3月は、あっと言う間に過ぎました。無事スタートし、売り上げが気になるところでしたが、評判もよく良い結果となることが出来ました。ひとえにご協力頂いた皆様のおかげと思っております。ご無理も申しましたが、ありがとうざいました。只今キャンペーンは終了しておりますが、水俣、桜野園の紅茶は現在でも大阪ー福岡間の新幹線で飲むことが出来ます。機会がございましたら、日本の紅茶を是非お楽しみください。ともあれ、とても貴重な経験をさせて頂いたと思っております。以下、ひとつひとつについて、感想です。

文旦檸檬セット

鹿児島とお聞きした時、真っ先に浮かんだのがボンタンアメでした。小さい頃から馴染みのあるボンタンアメ、パイナップルアメなどをオリジナルパッケージで包むことが出来たら面白いと思いました。セイカ食品様を訪ね、歴史をお聞きしました。その中で目に止まったのが昭和30年頃の新聞広告。そこには、缶入りのボンタンアメ!絵柄もすごく味があって興味を引きます。そんなお話しておりましたら、なんと現物登場!この缶入りボンタンアメには、セイカ食品様がいかに地元に愛されているのかが分かるエピソードがありまして、ですがそのお話を笑話しとして語られるところに企業としての魅力を感じました。最終的にその絵柄をオリジナルの復刻パッケージにしてボンタンアメと山陽新幹線らしく瀬戸内レモンアメを包んだ商品を文旦檸檬セットとして販売することとなりました。私個人としては、今後缶入りの復刻を願っております(^L^)

熊本産大麦グラノーラ 黒豆きなこ

弊社クライアント西田精麦様の安全安心のグラノーラ。通常は九州産大麦ですが、今回は熊本産として企画。特に黒豆きなこが評判が良く、オリジナルのパッケージに包み販売しました。視察の際に、丁寧に焼き上げるグラノーラを間近で見ることが出来て、企業としての姿勢に感銘を受けました。今回のプロジェクトを通じ、新たに必要な展開も見えてきたりと、商品として広がる可能性を探る、よい機会となった気がします。

奄美泥染ストール

メールにて何度かやりとりをさせて頂いた後、金井工芸様を訪問。ゆっくり泊まりたかったのですが、都合がつかず日帰り。朝の4時に鹿児島空港へ向かい、7時30分の飛行機で奄美大島へ。レンタカーを借りて「えー、ご返却は・・きょ、今日!?」と驚かれ、夜7時には鹿児島空港におりました。空いた時間で観光、ですがいつもの終日雨&曇り。また仕切り直しで行きたいです。金井さんはとても明るく、行動的な方でした。作品も面白く、こちらの希望に合わせて快く商品を制作して頂きました。泥染と藍泥染、2色のストールは、人気商品となりまして、追加発注となりました。ちなみに、大島紬から泥染へとリサーチしていた際に、金井さんを紹介してくださったのは鹿児島のアートディレクター冨永功太郎さん。九州ADCの仲間です。ありがとう!

みなまた紅茶

父母の故郷、水俣。山間の薄原地区には私も幼少の頃に半年を過ごしました。ススキの原、で薄原。とても景色のよいところです。小さいときは気づかないものですが(^L^)。桜野園の4代目、松本和也さんは同じ年の幼馴染です。昭和2年に開拓された桜野園。その時の写真には、私のおばあちゃんも写っています(この時代に写真、ばあちゃんはまだ10代!)。水俣の紅茶は評価が高く、このお話を頂いたときに是非紹介したいと思いました。上記にも書きました通り、プロジェクトが終了した現在も販売が続いているのは、とても嬉しいことです。もちろん、緑茶も美味しいです。

みなまた紅茶クッキー

みなまた紅茶と一緒に合わせるスイーツはないだろうか?いろいろと考え、八代のボンブさんに相談しました。昨年の今頃、丁度クリスマスシーズンで大忙しの頃でした。にも関わらず、面白そうだと快く商品を開発して頂きました。すぐに桜野園様に連絡をして、紅茶の茶葉を手配。その茶葉を練り込んだクッキーを開発。同じ茶葉なので合うのは当然、他にも候補を試作していただき、無事にプレゼンを通過、商品化となりました。実際に桜野園にも現場視察に行かれたり、情熱のある方は行動力が凄いな、と。そうそう、木下シェフと松本和也さんも同じ年。即意気投合して、湯の鶴で温泉に入ったそうです(^L^)

 

デザインだけではなく、そこに至るまでの商品の企画から原価計算、納期とロットの把握等。やるべくことが多く、大変ながらもとても面白いプロジェクトでした。銀行勤務の経験が少しは役に立ったかな?(^L^)

 

 

文旦檸檬セット。

August 01, 2018


奄美泥染ストール。

July 21, 2018

「走る日本市」プロジェクト「鹿児島・熊本」編、おかげさまで好調とのことです。金井工芸様の泥染めストールも人気とのこと、嬉しく思います。奄美の場所が分かるように、ストールに同封するしおりにはMAPを使用しました。

 

金井工芸様にお伺いしたのは、昨年の11月末。事前に企画のコンセプト・詳細のやり取りを重ね、訪問の運びとなりました。

工場のとなりには、ショールーム。自社ブランドからいろいろな企業とのコラボレーション、金井工芸様のクオリティの高い商品が綺麗にレイアウトされていました。

工房の裏にある泥田。何度も繰り返すことで大島紬の深い黒になっていくそうです。

金井志人さん。おかげさまでとてもいい商品が生まれました。今度はプライベートで、ホワイトジーンズとか染めに行きたいなー。

「走る日本市」プロジェクト「鹿児島・熊本」編。

May 12, 2018

中川政七商店様監修のもと、弊社がプロデュース・デザインを担当しております。JR西日本様、ジェイアールフード西日本フードサービスネット様と打ち合わせ・会議を重ね、約半年をかけて完成。リサーチから始まり、商品の選択、デザイン、上代下代・ロット等、価格設定まで充実したプロジェクトとなりました。大阪〜福岡の新幹線にて販売されております(8月末まで)。通販でも購入できますので是非ご覧になられてください。

通販サイト http://www.jwfsn.com/business/shinkansen_service/wagon/#nipponichi_new

プレスリリース https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/04/page_12277.html

ひとつひとつにつきましての詳しいストーリーは、今後アップしていきます。まずは全商品の詳細です。

鹿児島
文旦檸檬セット(ボンタンアメ&瀬戸内レモンアメ)
大正13年発売以来、長く愛され続けるボンタンアメと、中国・四国地方限定販売の瀬戸内産レモン果汁の爽やかな風味を活かした瀬戸内レモンアメを、特別アソートとしてお届けします。昭和30年代に一時期販売された缶入りボンタンアメのデザインを元にした、オリジナルのケースに包みました。もちもちとしてやわらかく、かつ弾力のあるオリジナルの食感。昔も今も変わらない、懐かしい味をお召しあがりください。
[セイカ食品株式会社]  ¥550  ボンタンアメ8粒(標準40g)×2個、瀬戸内レモンアメ8粒(標準40g)×2個

鹿児島
奄美泥染ストール
分担業で製織される本場奄美大島紬。金井工芸は、糸、絣染めの工程として行われる「泥染め」を担います。奄美大島に自生する車輪梅(方言:テーチ木)を煮出した染料(タンニン酸)と亜熱帯気候、150万年前の古代地層などの影響で鉄分豊富な泥田で染め上げる手法です。金井工芸ではテーチ木を採取し染料を作る事から始まります。古来より奄美に伝わる伝統技法「泥染め」で染めたオリジナルのストール。泥染めと藍泥染めの2色が写す豊かな自然を、奄美からお届けします。
[有限会社金井工芸]  ¥4,800  約45cm×約200cm  綿(オーガニック)100%

熊 本
熊本大麦グラノーラ 黒豆きなこ
創業80余年、地元熊本で麦と米の加工一筋に歩んできた西田精麦。熊本大麦グラノーラ黒豆きなこは、熊本県産の大麦を主原料として、九州の黒豆ときなこ、黒糖蜜、米油など、国産の原料を100%使用したグラノーラです。そのままでも、ミルクと一緒に、またはお料理に、スイーツに、食べ方はいろいろお楽しみ頂けます。香料・保存料・栄養強化剤は一切使用しておりません。自然の恵みを、まるごと皆さまへお届けします。
[西田精麦株式会社]  ¥480  180g

熊 本
みなまた紅茶
熊本県水俣市の山間部に広がる桜野園の茶畑。初代松本勝喜氏が昭和二年に開拓し、現在、四代目の松本和也氏に受け継がれています。海と山と川のある自然豊かな水俣で、農法にこだわりながら美味しいお茶を作り続けるその姿勢は国内だけでなく海外でも評価されており、特に紅茶は本場イギリスのショップにも「SUPER NATURAL BLACK」として販売されています。まろやかな風味が漂う桜野園の紅茶。お土産としてはもちろん、車内でもお召しあがり頂けます。
[桜野園]  車内提供単品¥250 / 土産用¥500  2g×5パック

熊 本
みなまた紅茶 クッキー
水俣の茶園、桜野園と八代の洋菓子店Bombe ANNIVERSARYがコラボレーション。風味豊かな桜野園の紅茶の茶葉をそのまま練り込んだ、オリジナルのクッキーです。小麦粉も熊本県産を使用しています。みなまた紅茶とご一緒にお召しあがり頂くのがおすすめです!!同じ茶葉を使用しておりますので、クッキーの甘みが丁度よく馴染み、お互いに美味しさを引き立たせます。山陽新幹線車内販売限定のオリジナルクッキーをお楽しみください。
[株式会社善 Bombe ANNIVERSARY]  ¥170 2個入り  ※コーヒー・紅茶とセットの場合  ¥150

 

 

地震のあとで

April 16, 2018

2年が経ちました。表紙の写真は川内倫子さん。「美術館を、美術館として開ける。」は、熊本市現代美術館 桜井武館長のお言葉。カバーの折り返し部分は、地震後に上がった温湿度計の変化。当時の様子、文化による復興、市長のインタビューなど。川内倫子さん、石川直樹さん、宮井正樹さんによる写真を組み合わせて構成しています。美術館としての、地震の記録集。通常のエディトリアルとは意識の異なる、貴重な仕事となりました。

 

TOPAWARDS ASIA, 03.2018.

April 02, 2018

ひと月ほど前、突然受賞のメールをいただきました。Topawards Asiaとは「アジア限定のパッケージデザイン賞」で、アジア内の洗練されたパッケージデザインをTopawardsチームがピックアップし、世界で活躍されているクリエイターの方直々にお願いをしてその商品を審査していただいく、というアワードであること。各月毎にテーマがあり、3月のテーマ「BLUE」に沿って集められた商品の中から、優れたデザインとして「青みかんのシュース」が受賞したとのこと。あえてエントリー制にしないことで「消費者目線で選ばれる本当にいい商品」が受賞することができると考えております、という真摯なご挨拶がともにありました。そして今回の審査員は香港のAlan Chanさんと佐野研二郎さん。私の好きなデザイナーお二人に選んで頂き、とても光栄です。佐野さんからコメントを頂きました。

「日本の熊本の河内で取れる青みかんジュース。青みかんと書いてはあるが実際はグリーン。それをブルーにしているのがユニークである。味のバランスがとてもいい8月下旬のたった2週間の間に収穫したみかんで作ったものである。ボトルに入った黄色(みかん色)に対して、このブルーグリーンの円がとても印象に残る。河内町のみかんジュースの自信の現れなのかもしれない。小さいボトルはブルーの丸が半分のサイズになっているところもユニークである。」

この商品をデザインしたのは、9年前です。当時出会ったばかりの河内の村上浮子さんがおっしゃった言葉は「私のジュースは日本一美味か」でした。おっしゃる通り、浮子さんの100%ジュースは酸っぱくて美味しい。そして、色がとても綺麗。いかにその美味しさを伝えようかと、考え抜きました。佐野さんのコメントはそのコンセプトをそのまま言い当てた、とても嬉しい言葉でした。9年経って、このように評価されたことがとても嬉しいですし、いつの時代も美味しいものは美味しく、伝わるものは伝わる、と常々思っていることが具現化したような気がしました。掲載ページには、私の文章も寄稿しています。英語への翻訳はTopawardsチーム様にお任せしました。こちらもご一読ください。

 

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100万社のマーケティング 2018年3月号

March 14, 2018

宣伝会議発行、100万社のマーケティング 2018.3月号に西田精麦様の九州大麦グラノーラシリーズが掲載されています。地域老舗企業が開発する商品のコンセプトから商品化までの流れなど、見開きで紹介。九州の大麦をはじめ、すべて国産の素材のみを使用したシンプルな構成ですので、何にでも合わせやすい健康的な食品。それぞれにそれぞれの良さがありますので、食べ比べてみてください。美味しいですよ。

 

 

九州ADC。

January 16, 2018

長崎の羽山さんからバトンを頂きました。

九州ADC  バトントーク #12

九州各地の皆さんと知り合いになったことで、仕事の幅も広がっています。今年もみんなと意見交換しながらデザインに生かしていきたいと思います。写真は、水俣の山の別カット。冬の、いい景色。落ち着きます。

 

 

 

2018。

January 10, 2018

あけましておめでとうございます。新年早々、大阪まで行って来ました。打ち合わせが早めに終わりましたので、大阪駅から地下鉄で移動、通天閣まで足をのばしました。都会的な大阪駅周辺とはまた違った熱気に溢れていました。それぞれの風景を身近に感じるのは、出張の楽しみのひとつです。最近出張も多くなりまして、今年もいろいろなところへ行って、たくさんデザインを手がけたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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